お薬を飲むときにはお水で!
2018/07/02
内服薬を飲むときに、「お薬は水、またはぬるま湯で」といった注意書きがありまね。
これはなぜでしょう。
同じ胃袋に入るなら、コーヒーでもお茶でも、よさそうに感じてしまいます。
でも、ちゃんと「お水で飲む理由」「他の飲み物ではダメな理由」があるんです。
まず、お薬は水分があると、有効成分が溶け出しやすくなります。
薬品メーカーは「水と一緒に飲んだ場合」想定して安全性を保ったお薬を提供しています。
お水を使わず、内服薬だけをそのまま飲み込んだ場合、お薬が食道や胃の粘膜に直接触れてしまうので、刺激があります。
潰瘍や出血を引き起こすこともあります。
また、アルコールでお薬を飲むことは絶対に避けてください。
多くの薬の働きに影響を及ぼします。
アルコールによってお薬の有効成分の血中濃度が上昇するため、お薬の作用や副作用が増強されたり、呼吸抑制や心停止、頭痛、嘔吐などを引き起こします。
次に、お茶やコーヒーなどカフェインを含む飲み物にも注意です。
カフェインは中枢神経を刺激する成分であるため、お薬と相性が悪いのです。
コーヒーや紅茶などを飲んだ場合は、30分以上空けてからお薬を飲むようにしましょう。
牛乳も気を付けましょう。
病気で弱っている時には、栄養も取れそうなイメージですが、やはりお薬との相性はよくありません。
カルシウムやたんぱく質を豊富に含むので、やはり薬との相互作用を起こしやすいのです。
また、牛乳はアルカリ性なので胃酸を中和する働きがあるゆえに、胃酸から薬を守るためのコーティングがはがれてしまいます。
最後に、ジュースや硬度の高い水も注意が必要です。
カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が多すぎるものは避けましょう。
これらの成分の作用により、お薬の吸収が悪くなることがあります。
(「彩都の水」は中硬水なので心配ご無用です!)