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飲み水はどこから来て、使った水はどこへいくの?

私たちの日常生活に欠かせない水。 蛇口を開けば飲むことのできるこの「水」はいったいどこから来ているのでしょうか?そして、使い終わった水は一体どこに行くのでしょうか? 私たちの生活と密接に結びついている水の循環の仕組みを一緒に学んでいきましょう。

◆私たちの水はどこから来るの?

私たちの飲み水の源は、もちろん!空から降ってくる雨や雪が源になっています。

降水量は年間約6,000億立方メートル。どれくらの量かと言いますと、例えるならば、東京ドーム約48万3,871個分!!琵琶湖の24個分の水が降ってきていることになります。

想像すると大量のように感じるのですが、私たちの住む日本は急な場所があり河川が短く、ほとんどの水は使われることなく海に流れています。

そのため実際に私たちが使える水は約785億立方メートルほどになり、降水量の約10%が飲み水や私たちが触れられる水になっていることになります。 もちろん海に流れた水はまた蒸発水となり、雲となり、また雨を降らすという循環の中に私たちは生きています。

私たちの飲み水の大半は、河川や湖、地下水から供給されています。

水道水として家庭に届く前に、川や湖から浄水場でろ過や消毒の過程を経ます。

大きなゴミや土砂を取り除くための前処理が行われた次に、微細な粒子や有機物を取り除くための凝集・沈殿処理、そして砂や活性炭を使ったろ過処理が続きます。 川の水には、人間の体には有害な物質やウィルスなどの菌も含まれます。 そのため、浄水場などの施設を通過する中で最後に、消毒剤を使って細菌やウイルスを殺菌し、配水場へ、そして排水管を通って私たちのもとへ安全な飲み水として届けられるのです。

◆使った水はいったいどこへ行くのか?

使い終わった水は排水管や下水道を通って、下水処理所に届きます。 下水処理場に届いた水は固形物や大きな異物を取り除くためのスクリーンや沈砂池を通ります。

その後、なんと「微生物」を利用して有機物を分解する生物処理が行われます。

汚れをたくさん食べた微生物はだんだん重くなって沈んでいくため、それらをゆっくり流しながら汚泥(微生物などを含んだ泥)とお水を分けて、最終的にきれいになった水は川に流して自然にかえしたり、また工業用水や公園などの水などにも利用されています。

ちなみに汚泥は燃やして処分するだけでなく、リサイクルをしてセメントや肥料土にして循環されています。

◆まとめ

私たちの日常にある水は、自然の循環の中の一部として存在しています。 私たちの手元に来る上で人の手が加わり、飲める状態になっていること、また使い終わった水も、また人の手によって処理され、自然の中に返されていることが分かります。

限りある資源だからこそ、ムダに使うことなく、また水を使う時の意識も少しずつでも変えていくことが大切です。 この記事を通じて水の大切さを改めて感じていただけますと幸いです。

私たちも自然の大切さを感じながら、皆様においしい水をこれからもお届けしていきたいと思います。

熊本の水がすごい

九州の中心部に位置する熊本県。

実は人口74万人に対して、地下水で全ての水をまかなっています。

水道をひねればミネラルウォーター!美味しい水が飲めると言われている熊本県!

全国的に見ても豊富な地下水量を誇る熊本について今日はお話しをしていきたいと思います。

◆熊本県が地下水が豊富な理由

まずはお水の種類からお話しをしていきます。

私たちが水として利用できる水量を年間取水量と表現し、「地表水」「地下水」と分けられます。

「地表水」は、渓流や川のように地上を流れ、貯水池やダムに貯められているものを指します。

一方で、「地下水」は、雨が地表面から地中に浸透して、土の中の隙間の部分に存在するものを指します。

熊本がなぜ豊富な地下水を持っているのか?

それは、皆様ご存知の通り「阿蘇山」があるからです。

阿蘇火山は、約27万年前から何度も噴火を繰り返しており、そこで起きた火砕流によって熊本平野が出来上がりました。阿蘇火砕流でできた地層は隙間がたくさんあり、水が浸透しやすく、豊富な地下水を生み出す環境が整っているということです。

ちなみに日本で一番の地下水量は静岡県です。そして、その理由はもちろん「富士山」の存在があるからです。

火山と火砕流、そこで生まれる土地こそが豊富な地下水の源だということが理解できます。

 

◆地下水として飲めるまで

雨が降り、地下に浸透して地下水となっていきます。阿蘇山に降り、ゆっくり地下の地層まで届いたあと、地下の水脈に水が集まり長い年月をかけてゆっくり河口まで流れ出します。

中には湧水として、山の横道や神社などで市民がいつでも汲めるように整備されている場所もあります。

 

私たちが口にする水になるまで、「雨」だったものが、自然の力で濾過(ろか)され、豊富なミネラル分を蓄えながら、天然水に変わっていきます。自然の素晴らしさを感じますね。

 

ちなみに地下水が市民のもとに届くまでには、阿蘇外輪山西麓からは約20年かかり、白川中流域からは5〜10年かかると言われています。(熊本県ホームページより)

◆自然のめぐみを感じる水

熊本の水が美味しい理由は阿蘇山と噴火によって生まれた大地によって、ミネラルを豊富に含んだ水を飲むことができることが分かりました。

じゃあ福岡では?となると、福岡は87%以上を地表水で得ているので、私たちが蛇口をひねってもミネラルウォーターは飲めません。

ですが、安心してください!

彩都の水には、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、バナジウムが豊富!

熊本に負けないミネラル豊富な水を飲むことができます。

美味しいだけでなく、療養泉としても認定されているミネラルウォーターである「彩都の水」

ぜひ生活に取り入れてみませんか?

普段から口にする水だからこそ、良いものを飲んでほしいと私たちは考えています。

お茶の味は水で変わる?

日本人のお茶の歴史は約1200年以上の歴史があります。

お茶は中国から日本に伝わり、その文化が根付いていきました。

私たちの生活にも馴染みがあり、普段から飲まれている方も多いのではないかと思います。

今日はその中でも「お茶の味はお水で変わるのか?」というお話に触れていきたいと思います。

◆お茶の味はお水で変わるのは本当?

茶葉そのものの品質、育った地域や気候、製造方法によって「茶葉」の味わいが変わってきます。

その上でお水はそのお茶の良さを引き出す役割を果たします。ミネラルの含有量やph値によって味わいが変わり、お茶の抽出に影響を与えることが分かっています。

もうひとつはお茶を入れる際のお湯の温度もお茶の味に影響を与える1つの要因です。

例えば、玉露を淹れる際には、うまみ成分のテアニンを十分に浸出させ、うま味を引き立てながら、苦味等を押さえるために50〜60度のお湯で淹れるそうです。

口の中にひろがる、うま味の味わいを皆様も感じたことがあるのではないでしょうか?

◆美味しくお茶を飲むならどのお水が良いの?

せっかくお茶を飲むのなら美味しく飲みたいですよね!水には硬度と言って、水に含まれるマグネシウムとカルシウムの含有量によって「軟水」「硬水」「中硬水」があります。

私たちが普段飲んでいるお水は「軟水」が多いとされています。

これはマグネシウムやカルシウムの含有量が少ない水ということになります。茶葉の風味を引き立て、茶葉から抽出される成分や香りがミネラル分と競合することがないので飲みやすく軽い味わいになるそうです。また茶葉からお茶の色をよく抽出するのでお茶そのものの色も楽しむことができます。

緑茶であればあざやかな色が見られるのが「軟水」となります。

逆に「硬水」は、マグネシウムやカルシウムの含有量が多い分、味わいが変わり、時に、私たちは苦味や渋みが強調されたように感じる場合があります。また茶葉の色の抽出はそれほどでもなく「軟水」に比べて薄い色に仕上がります。

おそらく、飲み慣れている「軟水」が私たちにとっては味わいやすいものになっているかもしれません。

そして、マグネシウムやカルシウム等のミネラル分のバランスが取れている「中硬水」になるとほどよく茶葉からうま味が浸出され、また色味も抽出され、美味しくいただくことが可能です。

◆まとめ

当たり前に飲んでいるお茶ですが、使用する水によって味わいが異なることが分かりました。

「苦いお茶が好き!」「玉露のうま味がやっぱり好き!」「新茶の綺麗な色が好き!」お茶ひとつでも味わい方や楽しみ方は人それぞれです。

緑茶や番茶、ほうじ茶、玄米茶、玉露など、茶葉を選びながら、温度や抽出時間、そして水でさらに味わいの幅を広げて楽しんでみてくださいね。

季語「春の水」

寒い冬が過ぎ、春の訪れとともに、世界は色彩と活力で満ち溢れてきます。この季節を象徴するのは「春の水」であり、日本の自然と文化では特に親しまれている存在です。

「春の水」とは溶けたゆきや氷が川を満たし、土地を潤す様子を指し、新たな命の始まりを告げる季語として、多くの和歌や俳句として読まれてきました。

今回のコラムでは春の水の季語について具体例を交えて紹介します。

◆「春の水」という季語

季節感を重んじる日本の文化では、季語が詩や文学、芸術作品に置いて特定の季節の情景や感情を表現するために使われています。

「春の水」は春がもつ生命力や活動の再開、そして新鮮や清潔を感じさせるイメージをもった季語として用いられます。

◆「古池や蛙飛び込む水の音」

これは松尾芭蕉の有名な句で、春の水を詠んだ作品として知られています。直接「春の水」という言葉は対川rていませんが、春の訪れと自然の一瞬の動きを捉えた作品として現在に至るまで多くの人の心の中に残る一句です。

◆「春の水遠く瀬を出でて静かなり」

これは平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍した能因法師が詠んだ一句です。

春の訪れと自然の美しさを讃えるとともに、春の水の流れが遠くまで広がるという静寂の中にある平和を感じ取ることができます。

◆「山川に春の水ぬるむ日ぐらし」

小林一茶は江戸時代後期に活躍した日本の俳人です。自然や日常生活を題材にしたシンプルでありながら、深い洞察力を生かした俳句が有名です。

「山川に春の水ぬるむ日ぐらし」は春の水が暖かくなり自然が活動を始めるという意味合いの句ですが、春の小さな動きや変化に焦点を当て、季節の移ろいを描き出しています。

「春の水」という季語には春の訪れとともに自然が息吹き返す様子や水が生命を育むことへの敬意や畏敬の念が込められています。

私たちにとって「春の水」はただ美しい自然の1コマだけでなく、その豊かさの裏側には季節の変わり目における穏やかさや平和への願いが込められています。平和な社会を維持するためには、自然の恵みに感謝し、それを守ることの重要性を忘れないことが重要です。

春の訪れとともに流れる水のように、私たちの行動がより良い未来へつながる希望となり、豊かな地球を残す責任があることを忘れずに過ごしていきましょう。

 

 

世界水の日

みなさんは「世界水の日」をご存知でしょうか?

「世界水の日」とは、毎年3月22日に設けられた国際的な記念日で水資源の重要性について認識を高め、持続可能な水利用を促進することを目的としています。

◆私たちが抱える深刻な「水不足問題」

私たちが住んでいる地球は「水の惑星」と呼ばれていますが、その水の多くは塩水であり利用可能な淡水は非常に貴重なものです。ちなみに淡水は全体の2.5%と言われています。いかに貴重なものかを感じさせられますよね。

 

近年、人口増加や産業化都市化の進展に伴い、水不足や水資源の汚染が深刻になってきています。さらに気候変動の影響により、水の安定的な配給と品質が不安定化する傾向があり、水に関する課題は年々深刻な社会的な問題となっています。

こうした問題に対する関心を喚起し、解決策を模索するため、1992年に国際連合により「世界水の日」が制定されました。

国際連合は2030年までに持続可能な水を確保することを目指しており、この目標達成に向けた行動を促進するためにも、世界水の日は重要なイベントの1つとなっています。

◆世界水の日を「水の重要性」を考えるきっかけにしよう!

教育機関や地域コミュニティでは、水資源の重要性や持続可能な利用方法について啓発活動を行い次世代を担う若者に向けて水資源の保護と管理について学ぶ機会を提供しています。

若い世代にとって、将来水の問題に直面した時に積極的に貢献できるようになるためにも水に関する正しい知識を深めることは重要です。

日本のように水が豊富な国では、水不足の危機感を感じにくいかもしれませんが、世界的にみると水の持続可能な利用は深刻な問題です。

「世界水の日」は国際的な会議の場だけでなく地域団体や個人レベルでも水資源の重要性を認識し、行動をするきっかけになります。

例えば

・歯磨きや髭剃り、皿洗いの時に水を出しっぱなしにしない

・節水シャワーヘッドを利用する

・ガーデニングや車の洗車に雨水を利用する

など、誰でも簡単に取り入れることができる水の節約方法を日常生活の中で意識的に取り組んでみてください。

1人1人の力は小さいかもしれませんが、積み重ねることで水不足解消への大きな1歩となります。

ぜひ、個人では何もできないと思わず3月22日の「世界水の日」には私たちの生活に欠かすことができない水について意識をむけて、水の節約や水資源の保護などに取り組んでみてくださいね!

紫外線がもたらす水の革命

水は生命の源であり、私たちの日常生活に不可欠な存在です。

普段はあまり意識されていませんが、水は常に清潔なわけではなく、実際には処理された水を日常的に使用しています。

しかし、薬品を使用しての殺菌は水質に影響を与えてしまうなどリスクがあり、クリーンな方法での水殺菌は大きな課題となっていました。

近年、水の浄化技術は目覚ましい進歩を遂げており、中でも紫外線による水処理は注目を集めています。

今回のコラムでは、紫外線と水の関係についてスポットライトを当て、紫外線処理についてご紹介したいと思います!

私たちが普段目にしている光は赤、オレンジ、黄色、緑、青、紺、紫の七色で構成されています。紫外線とはその紫の部分の光のことで、人間の目が認識できる光よりも波長の短い光線のことを指しています。

また、紫外線にはUV-A、UV-B、UV-Cの3種類あり、今回の水の紫外線処理にはUV-Cの光が用いられています。

UV-Cが水中の細菌、ウィルス、その他の微生物のDNAを破壊し、この破壊作用により、微生物は増殖能力を失うため、水を安全に浄化することができます。

以前は、薬品などの化学物質を用いて水を浄化していたのですが、水の味や匂いなど水質が変わってしまうという問題がありました。

紫外線処理を使用することで、化学物質を使うことなく処理することができるため水質を変えることなく水を浄化することができます。

また、水中の微生物は紫外線に晒されることで瞬時に無力化されます。

大量の水を短時間で効率的に処理することが可能となり、この即効性も紫外線処理の大きなメリットです。

さらに、紫外線処理はエネルギー効率も高いので、持続可能な水資源の管理の一環として積極的に取り入れようという動きが加速しています。

日本の水質基準はとても高く、多くの地域で飲料水として安全な水が配給されています。しかし、世界の多くの地域では安全で清潔な水を手に入れることは簡単ではありません。

日本では蛇口をひねると水が出てくるので「水が飲めることは当たり前」と感じている方が多いかもしれませんが、これは日本において長年にわたり水の紫外線処理技術の開発に力をいれてきた背景があることが大きく影響しています。

今後も水の紫外線処理のニーズは、日本のみならず世界中で必要とされる技術となり、私たちの健康と環境の未来に大きく貢献していくことが期待されています。

手水の手順

新しい年の始まりや、お宮参り、七五三詣など神社に足を運んだ時、お参りの前に行う大切な儀式があります。

その中の1つである「手水(てみず)」は、神聖な場所への敬意を示し、心身を清めるための伝統的な方法です。

ですが、私自身神社を訪れて「手水」をしようと思うのですが「あれ?どういう手順で行うのが正しいのかな?」とわからなくなってしまうことも多く、同じような体験をされている方も多いのではないでしょうか?

そこで、今回のコラムでは手水の正しい手順についてわかりやすく解説します!



【手水の手順】

①手水舎へ

まず、手水を行う手水舎にいきます。手水舎に近づく際は落ち着いた気持ちを大切にし、たとえ混雑していたとしてもゆっくりと順番を待つことが大切です。

②手を清める

まず、右手に柄杓を持ち水を汲み、左手を清めます。次にひしゃくを左手に持ち替え、右手を清めます

③口をすすぐ

再びひしゃくを右手に持ち替え、左手に少量の水を受けます。この水で口をすすぎ、体内を清めます。この時、注意したいのは、ひしゃくに直接口をつけないことです。

最近では、口をすすぐマネだけをする人も多いですが、実際に口に含んだ水は手水舎の外へ吐き出しましょう。

そして、改めて左手を清めます。

④ひしゃくを清める

最後に残った水でひしゃくを立てて水を流し、ひしゃくの柄を洗い清めたあと、元のひしゃく置きに伏せて戻します。実は手水は、もともとは川や海の水の浄化力によって、心と体の穢れを取り去る「禊(みそぎ)」という儀式が簡略化されたものです。時代の変化により、川で体を清めることが困難になり、手水を行うための手水舎が作られました。

手水はこの禊の精神を受け継いでいるため、単に手や口を水で清めるというだけでなく、体だけでなく心まで清め、日常生活の穢れや雑念を払い心を清めて神聖な場所に入る準備をすることができます。

この水による清めの信仰は、神社だけのものでなく手順や方法は違えど、様々な宗教文化にもみられるそうです。古くから水は命の源であり、水が持つ神秘的なパワーは信仰の対象だったのかもしれませんね。

年末年始は神社を訪れる機会も増えてきます。

ぜひ、手水の正しい手順を身につけ、心も体も清めた状態で参拝してみてくださいね。

コップ1杯の水が静電気対策に?

冬の訪れと共に、私たちの日常に忍び寄る「静電気」。洋服を脱いだ時、ドアノブに触れた時など不意に「パチッ」とくるショックは、小さな不快感をもたらします。

私たちはスプレーやブレスレット、キーホルダーなどさまざまな方法で、その不快感を和らげようと努めてきました。

しかし、意外と感じるかもしれませんが、実は静電気を和らげるのに「水」が効果的な手段であることが知られています。

そこで、今回のコラムでは「静電気」と「水」の関係について深掘りしていきます。

◆室内を乾燥させない

乾燥した環境が作られると静電気が発生するため、部屋を加湿することも静電気対策の1つと考えられています。

静電気が起こりにくい湿度は40〜60%と言われています。湿度が40%未満、特に20%

以下になると空気が乾燥し、静電気が起こりやすくなります。

室内を乾燥させないためにも、加湿器の使用や、濡れた布での拭き掃除、室内に洗濯物を干すなど、乾燥した環境を作らないように努めましょう。

また、湿度が約60%を超えてしまうと、今度はカビの発生の原因となってしまいます。

しっかりと部屋に湿度計をおいて、定期的にチェックしながら、必要に応じて加湿して静電気が起きない環境づくりをこころがけてみましょう。

静電気対策には1杯の水が効果的?

乾燥した空気は電気を通しにくく、その結果、静電気が身体に溜まりやすくなります。

特に就寝中、室内の乾燥や寝返りによる布団やシーツとの摩擦の影響で静電気が溜まってしまい、朝起きた時に「パチッ」と感じることもあります。

実はこのような状況での静電気の発生は、就寝中に体内が水不足になってしまうことに関係しています。体内の水分が減少すると、肌が乾燥し、静電気が発生しやすい環境が整ってしまいます。そのため、朝起きた時に1杯の水を飲むことを意識するだけでも静電気の1つの方法になるのです。

また、シャワーや入浴をすることでも肌の乾燥や体内の水不足を防ぐことができるので、ぜひ試してみてください。

◆まとめ

いかがでしたでしょうか?

乾燥した季節は静電気が起こりやすくなりますが、適切な湿度管理や水分補給に気をつけることによって、静電気が起こりにくい環境を作り出すことができます。

また、コップ1杯の水や入浴することで身体の水分バランスが整い、静電気対策の1つとなります。

静電気はちょっとした工夫で、確実に減らすことができるのです。

ぜひ、身近な「水」をつかった静電気対策を日常生活に取り入れて、快適な毎日を過ごしてくださいね。

日本における水不足の背景と対策

日本には「長雨」「霧雨」「五月雨」「狐の嫁入り」などの雨を表す言葉が豊富にあり、四季折々に雨が振ることから「雨の国」とも言われています。

また、日本では水道の普及率は97%を超えているため「水が足りなくなる」という危機感はほとんどの人が持っていないのではないでしょうか。

しかし、世界各地で問題となっている水不足は私たちの住んでいる日本も他人事ではなくなってきています。

この水不足の背景は、日本において「地形」「使用量増加」「環境変動」が水不足の要因として考えられています。

①地形

水が豊かな国ですが、河川が急勾配で短距離であるという特徴があります。

そのため、豪雨や台風時に増水や洪水が発生しやすく、たくさん雨が降っても海へと流れ出てしまうため水の確保が簡単ではありません。

②使用量増加

人が1日暮らしていくために必要な水は1人あたり最低100Lですが、日本では平均200Lの水を使っていて、水の使用量は世界平均の倍以上となっています。

私たちは日々の生活において、蛇口をひねれば水がでる環境で暮らしているのでお風呂、洗濯、トイレ、歯磨きなど色々な場面で水をたっぷり使っています。

そして、その使用量は1965年から2000年にかけて約2倍に増加しました。

(国土交通省より引用:https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/mizsei/mizukokudo_mizsei_tk2_000014.html

③環境変動

全世界的な環境変動により、日本における気象状況は近年大きな変化をみせています。

例えば、ゲリラ豪雨があると思ったら長期の渇水などの影響で各地で水不足が深刻化しています。水不足に対応するために各地ではさまざまな取り組みが始まっています。

ダムや貯水池の新設や増設、節水技術の普及や呼びかけなど、あらゆる方向からアプローチしています。

一般家庭でも雨水を利用する雨水タンクを設置するところも増えてきました。

しかし、現在の対策ではまだまだ十分とは言えず、持続可能な水資源の確保のため今後も多くの課題が残っています。

日本に住む私たちにとって水は身近な資源であり、枯渇するイメージを持つことは難しいかもしれません。ですが、確実に水不足の問題は私たちの生活に忍び寄ってきています。

自然現象だけが水不足の原因ではなく、個人レベルでも意識改革を行っていく必要があります。

ぜひ、限りある水資源を大切にしていきましょう。

意外と知らない?トイレタンクの水の秘密

私たちの日常生活で欠かすことができない存在である「トイレ」。トイレを使用するたびにたくさんの水が使用されているのですが、トイレタンクの「水」のことは普段意識されていないのではないでしょうか?

実は、このタンクの水は私たちの生活環境を清潔に保つ役割を果たしています。

そこで今回は、トイレタンクの水の秘密についてご紹介していきたいと思います!

1回に使われる水の量は?どれくらいでしょうか?

従来のタンク式トイレでは1回の洗浄に約13リットルの水が使われていました。短時間で使用する水としてはかなり量があるため、トイレの節水は大きな課題でした。

そこで、近年は環境問題などを考慮して節水型トイレが一般的となってきました。

節水型トイレは従来のトイレと比べ約半分の4.5〜6リットル程度の水の量で使用することができます。また、2つのボタンがつき使用する水の量を状況に応じて選ぶことができるデュアルフラッシュトイレも登場しさらなる節水効果が期待されています。

最先端の技術を持つトイレは乾燥地帯や水不足が問題となっている地域では、とても重宝されています。

そしてトイレタンクの水は定期的なメンテナンスが必要です。

3〜6ヶ月に1回のペースでタンクの蓋を取り外し、タンクの内部の水を確認してください。

汚れやカビなどの汚れを洗浄します。タブレット型の洗浄剤やクリーナーもありますが、部品に害のないものを選ぶようにしましょう。洗浄剤の中には、部品の劣化が起こるものがあるので注意してください。

また、水漏れしている可能性もあるのでタンク内部の不具合もしっかりチェックしましょう。

このトイレタンクの水は飲めるのでしょうか?

ほとんどの家庭のトイレのタンクは同じ給水システムから補給されるため、基本的には飲料水と同じ水が使われています。

しかし、トイレのタンクは閉じられているため長期間清掃されていないことが多く、タンク内にはバクテリアやカビなどが繁殖している可能性があります。

そのため、トイレのタンクの水は飲料水として使用しないほうが良いと言えるでしょう。

最近では手をかざすだけで流すことができる非接触センサー搭載のトイレや、より効率的な流水デザインで最小限の水で最大の洗浄効果を得られる技術が導入されているトイレが登場しています。

意外と身近だけど、意識しないと気付かれない存在であるトイレタンクの水。

今後もますます環境への配慮や利便性の向上を目的に技術の進化が期待されます。

ぜひ、みなさんも注目して見てみてくださいね!