雪解け水
2019/03/01
いよいよ、弥生、春ですね。
この冬は福岡では降雪量も少なく、温かい日が多くありました。
さて、降り積もった雪がとけた水のことを「雪解け水」と呼びます。
「雪代水」(ゆきしろみず)とも呼ぶこともあります。
美しい日本の季語のひとつで、春を詠む詩に記載がさまざまあります。
日光の 休まず照らす 雪解川 飯田龍太
一片の 笹の遮る 雪解水 富安風生
全山の 雪解水富士 下りゆく 山口誓子
溝川に 芹の根あらふ 雪解水 中 勘助
雪国の 雪解点滴 深く穿つ 森澄雄
下を見れば三大歴々とある紅(ぐれん)の淵、水上は遠し、ゆきしろ水に増りて 義経記
いかがでしょう。どれも春の優しい訪れを感じますね。
雪解け水はミネラルが豊富、等といったうわさもありますが、実際はそのような特異な数値は見当たりません。
普通の雨水と同じといわれています。