冬の手洗い
2022/12/01
寒くなると手洗いでお湯を使うことが多くなりませんか?寒くなった際の手洗いは、お湯でいいの?水ではなくて良いの?
今回は、そういった疑問をまとめてみました。
(水で手を洗っていらっしゃる方)
水での手洗いの場合は、皮膚の表面を守っている皮脂を洗い流さないと言われています。
ただ冷たい水を使っての手洗いや作業は手の血行を悪くするので、手荒れや乾燥がひどくなってしまいますので注意してください。
寒い季節は、手や足など末梢の血液循環は悪くなりがちなので、この時期の水での手洗いは、あまりおすすめできません。
また水が冷たいと手洗いが億劫になりませんか?
早めに切り上げてしまい、十分な洗浄効果が得られないことも考えられます。
(お湯で手を洗っていらっしゃる方)
お湯で手洗いは、逆に手に必要な皮脂も洗い流してしまうことです。
皮膚の表面を守っている皮脂は、手肌のうるおいが外に逃げ出さないように保護してくれています。
大切な油分を洗い流す訳ですから、乾燥を悪化させてしまいます。
また空気が乾燥している季節なので、肌の水分が蒸発しやすくなります。
うるおい不足におちいった手はガサガサに乾燥するだけでなく、あかぎれや湿疹などの手荒れを引き起こしてしまうのです。
お心当たりはございませんか?
では手洗いや炊事などは、どうしたらいいのでしょうか?
正解は「ぬるま湯」で洗うことです。
具体的には32~35℃の、体温よりも低い温度のぬるま湯です。
これぐらいの温度のお湯なら皮脂を必要以上に奪いませんし、冷たすぎず、熱すぎず、しっかり汚れ落としてくれますので、手を清潔に保ってくれます。
手洗い後の手荒れを防ぐには、手に付いた水分をしっかりとふき取ることがポイントと言われています。
これは手に水分が付いたままだと、水滴が蒸発するときに手のうるおいまで一緒に蒸発するからです。
その後に、ハンドクリームなどですぐに保湿をすれば、なお効果的です。
風邪やインフルエンザなど感染症が流行する冬。
ぬるま湯で普段以上に、こまめな手洗いを心掛けてください。