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手水の手順

2024/01/01

新しい年の始まりや、お宮参り、七五三詣など神社に足を運んだ時、お参りの前に行う大切な儀式があります。

その中の1つである「手水(てみず)」は、神聖な場所への敬意を示し、心身を清めるための伝統的な方法です。

ですが、私自身神社を訪れて「手水」をしようと思うのですが「あれ?どういう手順で行うのが正しいのかな?」とわからなくなってしまうことも多く、同じような体験をされている方も多いのではないでしょうか?

そこで、今回のコラムでは手水の正しい手順についてわかりやすく解説します!



【手水の手順】

①手水舎へ

まず、手水を行う手水舎にいきます。手水舎に近づく際は落ち着いた気持ちを大切にし、たとえ混雑していたとしてもゆっくりと順番を待つことが大切です。

②手を清める

まず、右手に柄杓を持ち水を汲み、左手を清めます。次にひしゃくを左手に持ち替え、右手を清めます

③口をすすぐ

再びひしゃくを右手に持ち替え、左手に少量の水を受けます。この水で口をすすぎ、体内を清めます。この時、注意したいのは、ひしゃくに直接口をつけないことです。

最近では、口をすすぐマネだけをする人も多いですが、実際に口に含んだ水は手水舎の外へ吐き出しましょう。

そして、改めて左手を清めます。

④ひしゃくを清める

最後に残った水でひしゃくを立てて水を流し、ひしゃくの柄を洗い清めたあと、元のひしゃく置きに伏せて戻します。実は手水は、もともとは川や海の水の浄化力によって、心と体の穢れを取り去る「禊(みそぎ)」という儀式が簡略化されたものです。時代の変化により、川で体を清めることが困難になり、手水を行うための手水舎が作られました。

手水はこの禊の精神を受け継いでいるため、単に手や口を水で清めるというだけでなく、体だけでなく心まで清め、日常生活の穢れや雑念を払い心を清めて神聖な場所に入る準備をすることができます。

この水による清めの信仰は、神社だけのものでなく手順や方法は違えど、様々な宗教文化にもみられるそうです。古くから水は命の源であり、水が持つ神秘的なパワーは信仰の対象だったのかもしれませんね。

年末年始は神社を訪れる機会も増えてきます。

ぜひ、手水の正しい手順を身につけ、心も体も清めた状態で参拝してみてくださいね。