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お茶の味は水で変わる?

2024/05/01

日本人のお茶の歴史は約1200年以上の歴史があります。

お茶は中国から日本に伝わり、その文化が根付いていきました。

私たちの生活にも馴染みがあり、普段から飲まれている方も多いのではないかと思います。

今日はその中でも「お茶の味はお水で変わるのか?」というお話に触れていきたいと思います。

◆お茶の味はお水で変わるのは本当?

茶葉そのものの品質、育った地域や気候、製造方法によって「茶葉」の味わいが変わってきます。

その上でお水はそのお茶の良さを引き出す役割を果たします。ミネラルの含有量やph値によって味わいが変わり、お茶の抽出に影響を与えることが分かっています。

もうひとつはお茶を入れる際のお湯の温度もお茶の味に影響を与える1つの要因です。

例えば、玉露を淹れる際には、うまみ成分のテアニンを十分に浸出させ、うま味を引き立てながら、苦味等を押さえるために50〜60度のお湯で淹れるそうです。

口の中にひろがる、うま味の味わいを皆様も感じたことがあるのではないでしょうか?

◆美味しくお茶を飲むならどのお水が良いの?

せっかくお茶を飲むのなら美味しく飲みたいですよね!水には硬度と言って、水に含まれるマグネシウムとカルシウムの含有量によって「軟水」「硬水」「中硬水」があります。

私たちが普段飲んでいるお水は「軟水」が多いとされています。

これはマグネシウムやカルシウムの含有量が少ない水ということになります。茶葉の風味を引き立て、茶葉から抽出される成分や香りがミネラル分と競合することがないので飲みやすく軽い味わいになるそうです。また茶葉からお茶の色をよく抽出するのでお茶そのものの色も楽しむことができます。

緑茶であればあざやかな色が見られるのが「軟水」となります。

逆に「硬水」は、マグネシウムやカルシウムの含有量が多い分、味わいが変わり、時に、私たちは苦味や渋みが強調されたように感じる場合があります。また茶葉の色の抽出はそれほどでもなく「軟水」に比べて薄い色に仕上がります。

おそらく、飲み慣れている「軟水」が私たちにとっては味わいやすいものになっているかもしれません。

そして、マグネシウムやカルシウム等のミネラル分のバランスが取れている「中硬水」になるとほどよく茶葉からうま味が浸出され、また色味も抽出され、美味しくいただくことが可能です。

◆まとめ

当たり前に飲んでいるお茶ですが、使用する水によって味わいが異なることが分かりました。

「苦いお茶が好き!」「玉露のうま味がやっぱり好き!」「新茶の綺麗な色が好き!」お茶ひとつでも味わい方や楽しみ方は人それぞれです。

緑茶や番茶、ほうじ茶、玄米茶、玉露など、茶葉を選びながら、温度や抽出時間、そして水でさらに味わいの幅を広げて楽しんでみてくださいね。