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ミネラルウォーターに表示されてる軟水と硬水の違いとは何でしょう?

2016/07/13

昔から水は体にいい、と言われています。日本で発売されているミネラルウォーターの中身は、大きく2種類に分けられます。
それは「軟水」と「硬水」です。このミネラルウォーターの中で、日本人にとってどちらの方が体質に合うのでしょうか?ちょっと調べてみました。


1.軟水・硬水とは何ですか?
まずは、その指標を説明していきます。水1リットル中に含まれている「カルシウムイオン」と「マグネシウムイオン」の量を表すものが「硬度」と呼ばれています。この硬度が低い水の事を「軟水」と呼び、逆に高い水を「硬水」というように分類しています。
硬度による分類基準は、各国によって違います。
まず、世界基準ですとWHO(世界保健機関)の定義は、
☆硬度が120mg/L未満の水を「軟水」
☆硬度が120mg/L以上の水を「硬水」
と定義づけています。

では、日本での一般的な分類の場合だとどうなっているのか?
★硬度が100mg/L未満の水を「軟水」
★硬度が100mg/L以上の水を「硬水」
と定義しています。
ちなみに、伊都で採掘されたラドン水は、その真ん中の中硬水と呼ばれています。中硬水とは、硬水の中でも硬度が100mg/L以上から300mg/L未満の水の分類として注目されています。
2.どちらが生活に使いやすいのでしょうか?
軟水の場合ですと、ミネラル成分が比較的少なく、普通の水としての用途に適しているもののようです。
【軟水】
・口当たりが柔らかく、さっぱりしていて飲みやすい
・お茶の風味が出やすい
・旨み成分を引き出しやすく、日本料理に合っている

硬水の場合、ミネラルが多い分、独特な作用があるようですね。
【硬水】
・のどごしが硬いが、しっかりした飲みごたえを感じる
・コーヒーを入れる際だと酸味が引き立つが、日本料理にはあまり適さない
・石けんや洗剤が泡立ちにくい

普通の生活に使うのでしたら、どうやら軟水が向いているようですね。確かに、『硬水はミネラル豊富で痩せる』という宣伝広告をよく見かけることがありますが、水に含まれるミネラルは無機物ですので、飲んだところで体中に吸収されないのです。それに、日本でとれる水は沖縄や一部の地域を除けば軟水が多く、硬水はヨーロッパ諸国から輸入しているものが多いのです。
実際、ミネラルウォーターとして需要が高いのは、日本人に馴染みのある軟水と言えるでしょう。硬水に分類されるものでは、輸入物の人気が高いです。例えるならば、コントレックスやエビアンなどです。特にダイエットをされたい方はコントレックスを好んで飲まれる傾向があります。
しかし、硬水を飲みすぎてしまうと、お腹を壊してしまうこともあり、飲みすぎは注意すべきでしょう。その点では、中硬水はミネラル成分も豊富であり、硬水よりも飲みやすいミネラルウォーターとして注目を集めてきています。