最新情報

冬における植物の正しい水やり

2020/11/02

秋に澄み渡った水は、寒さが増してくるにしたがいより磨きがかかり、研ぎ澄まされていく。
暖かい時分の水は、生命の輝きを放っているが、冬のそれは命を脅かす厳しさを持っている。
(中村草田男 「長子」より)

冬の寒さの中に厳しさが有ることが、容易に想像できる有名な一節です。

私たちはもちろんのこと、植物達にとっても過ごし難い季節になります。
よく冬の霜がおりた朝、植物の葉には氷がついているのを見かけませんか?
実はこれ、細胞の内部が凍ってしまうことを防いでいるケースもあるのです。
氷点下の冬を過ごす植物は、体内の凍結を回避したり、あるいは凍結しても生きられる強さを持っている一面があります。

それでも気になる冬の水やり・・・どのようにすれば良いのでしょうか。

■水やりは、土の表面が乾いたら行うことが基本です。
■乾いて2~3日たってからの午前中に与えます。
※水やりは頻度が多いと、根を腐らせるます。
※夕方以降の水やりは夜間の冷えにより、凍る可能性もあるため避けてください。
※観葉植物は水やりとは別に霧吹きで葉に水分を与えてあげましょう。
■水やりの水は15度くらいが適温です。
※汲み置きして常温にするなど工夫してみてください。

水やりに時に神経質になる必要性はほとんどありません。
植物の種類によって耐えられる温度や育て方は異なりますが、基本に注意して、植物の冬越しを行いましょう。
2195485_m