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水瓶座(みずがめざ)

2022/01/04

1月後半からの星座は、水瓶座(みずがめざ)です。

水瓶座は、太陽の通り道にある黄道十二宮に広がる大きな星座なのですが、四等星と五等星が形作っているので、見つけにくいと言われています。
この水瓶座について、ギリシャ神話に伝わる神話があります。わし座の神話にも出てくる美しい少年、ガニメド(ガニュメーデース、ガニメデなどとも呼ばれる)、が酒壷(水瓶)を抱いている様子を伝えています。美しい女性にも勝る容姿をもつと言われるこのガニメドは、ある日、大神・ゼウスの目に留まり、わしに姿を変えたゼウスにさらわれてしまいます。
ガニメドは、故郷を離れ悲しみにくれますが、やがてはオリンポスの山に留まり、ゼウスの側で酒を酌むなどして過ごしたと伝えられています。さらにゼウスはガニメドに永遠の若さを与え、神々の食事の世話などをしたとも言われています。
水瓶座はこのガニメドが水瓶を抱える様子を描いたという神話です。

実は、このギリシャ神話より古い時代から、水瓶座は水瓶から水が流れ落ちている形が描かれているものも見つかっています。なぜ水瓶が描かれていたのか詳細などは分かっていません。

一説には、黄道の星座が最初につくられたと考えられている古代メソポタミアでは、太陽がこの位置にある二月頃は雨季になっていて、水と関係が深いからではないかなどと言われています。

また、水瓶座の西にあるやぎ座も水に関係していますし、東にはうお座が位置しています。
そして水瓶から流れ出た水は、東のうお座の口に注がれています。
このような様子から、水瓶座は大切な水源のシンボルとして描かれたとも言われています。

また水瓶座のα星はアラビア名でサダルメリク「王の幸運な星」、β星はサダルスード「幸運の中でもっとも幸運なもの」などとても縁起のいい名前で呼ばれています。

水が関係していると思われる水瓶座。
古代から大切にされてきた星座なのではないでしょうか?

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