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自然治癒力には水が欠かせません。

2023/04/01

自然治癒力という単語を聞いたことがありますか?
感染症問題や健康志向の高まりを見せる現在、この単語がとても注目されています。

では、自然治癒力は一体何なのでしょうか?

かぜをひいた時、暖かくして寝ていることで、かぜが治ったことがありませんか?
お腹が痛い時などにお腹に手を当ててじっとしているうちに、症状が和らいだ事がありませんか?
膝にすり傷をつくり、血が出てきても、放っておくと いつの間にか 元通りに治ってしまったことはありませんか?

私たちの体は、このように病気や傷を負っても、それを修復していく能力を持っていると言われています。
このような体の修復力、回復力を自然治癒力と呼んでいます。
「自分の力で病を癒し、治す自然の力」という意味です。
人間にもともと備わっている能力の一つだといわれています。

その自然治癒力を高めるためには、バランスの良い「食事」、適度な「運動」、正しい「呼吸」、「心」の安定が大切な条件になります。
つまり、この4つの柱がしっかりすることで、より高い自然治癒力となるのです。
そして、これらをしっかりサポートしてくれるのが、実は「水」なのです。

近年、風邪などの上気道感染の予防には「カラダの水分量を保つこと」が大切だと言われています。
これは、鼻腔や気管といった気道の上皮にある「線毛」という細い毛が、体内の水分量を保つことで活発に動き、ウイルスなどの異物が侵入するのを防ぐためです。

また水分摂取が不足すると血液中の水分も不足し、血流が悪くなります。
こまめに水分を補給することで血流が改善すると白血球などの免疫効果が全身に行き渡るようになります。
よく聞く血液ドロドロ、血液サラサラというものです。

これから暑くなる時期は、水分摂取が適切でないと熱中症や脱水症などにもつながってきます。
脱水症になると、血液の量が減り、血圧が低下し、必要な栄養素が体に行き渡らなくなり、不要な老廃物を排泄する力も低下します。
また、食欲不振などの原因にもなります。

そして美容の天敵=乾燥。
こちらはしっかり水分を補給することが大切です。

そしてお風呂で身体を温めることにより全身の血液循環が良くなり、自律神経系や内分泌系や免疫系のそれぞれの機能を正常にしようという働きがおこります。

このように自然治癒力をサポートするために必要不可欠なのが「水」なのです。

厚生労働省でも、 「健康のため水を飲もう」推進運動を健康政策としてリリースしています。

厚生労働省では身体の中の水分が不足すると、「熱中症」、「脳梗塞」、「心筋梗塞)など、さまざまな健康障害のリスク要因となりえると警鐘を鳴らしています。

成人の体内の水分は、尿や便、汗として排出されたり、呼気や皮膚から自然に蒸発したりして、一日当たり約2.5リットル失われています。
そして厚生労働省の指針では、人間が1日に必要な水分は2.5リットルとされています。
料理等で1リットルくらい補給されるとして、1.5リットル目安で摂取するとよいそうです。

のどが渇いていないから・・・
汗をかいていないから・・・
実は、水分が減少している場合もあります。
その時は、尿をチェックしてみてください。
いつもより尿の色が濃く、量が少ない場合はすでに体内の水分不足が起こっています。

常日頃から水の補給をしっかり行って、自然治癒力を高める体作り、そして病気に備えましょう。

 

水分補給をする高齢者