動物と水との関係
2023/08/01
人間の生活に水が欠かせないように、動物にとっても水は欠かせない大切なものです。
そこで今回は、動物の水との関わりについてご紹介していきたいと思います。
◆なぜ、動物にとって水は必要なのか?
人間を含めた動物は生命を維持するために栄養、水、空気を必要としています。
私たちは通常、食べ物以外に水分を直接飲むことで水分補給をしています。しかし、動物によっては直接水を飲むのではなく、食べ物に含まれている水分で十分足りてしまうという場合もあります。
◆動物も汗をかくの?
人間は汗をかくことで気温が上がり体温が上がりそうになると、体温を下げて調節します。暑い夏が来ると汗が止まらなくなりお困りの方もいるかもしれませんが、体温が上がったままでは体調を崩してしまうので、汗は人間にとって非常に重要な働きをしています。
では、人間以外の動物も同じように汗をかいたりするのでしょうか?
実は汗をかく動物と書かない動物がいます。
例えば、ネコは汗をかくことができず体温調節が苦手な動物です。
そのため、暑い時はなるべく動かないようにしているので、夏の暑い日は涼しい場所を見つけてじっとして過ごしています。
また、犬も汗をかくことができません。そのため口を開けて「ハッハッハッ」と息をしながらよだれを蒸発させることで体温を調節しています。
◆なぜ水がなくても暮らせる動物がいるのか?
私たち人間は水を飲まないで生きていくことは難しいのですが、ラクダなどの動物は水がほとんどない砂漠などでも生活しています。
なぜ、砂漠でも生きていくことができるのでしょうか?
ラクダは外気温に合わせて体温を調整することができます。気温が高い時に自分の体温を上げることで汗をかかずに暑さに耐えることができます。またラクダの尿はとても濃いのですが、このような体の仕組みによって汗や尿からなるべく水分を排出しないようになってしまいます。
また、水を一気に100リットル以上飲むことができます。他の動物と比べても血液中に余分な水分をたくさん貯めることができるので、ある程度水を飲まなくても生きていくことができるのです。
「ラクダのこぶには水が入っているのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、実はラクダのこぶは水分ではなく脂肪です。ですが、背中にこぶがあることで断熱効果があり、体温の上昇を防いでいると言われています。
このような体の仕組みによって水がほとんどない砂漠でも生きていくことができるのです。
いかがでしたでしょうか?
関わり方が違っても、人間にとっても動物にとっても水は欠かせない大切なものです。「水は限りある資源」であることを忘れずに、一人一人ができる範囲で大切にしていきましょう。