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名水百選の選定基準

2023/09/01

 

日本には美しい自然があり、全国各地に豊かな水資源が広がっています。

その中から選ばれた湧水や河川を「名水百選」と呼んでいます。

 

◆名水百選とは?

名水百選とは日本全国の美しい水源や美味しい水について国民に広く紹介し、水質保全への意識を高め次の世代に受け継ぐために環境省が始めたプロジェクトです。

昭和60年度に選定された「名水百選」に加え、平成20年に選定された「平成の名水百選」と合わせて200選の名水があります。

 

◆名水百選の選定基準は?

では、名水百選はどのようにして選ばれているのでしょうか?

名水百選は全国の各都道府県により候補地を募集し、「名水百選調査検討会」を設け

・水質、水量、周辺環境(景観)、親水性の観点から見て、保全状況が良好であること

・地域住民による保全活動があること

を必須条件として、このほかに

・規模

・歴史や文化的背景

・希少性、特異性

など複合的な要素を掛け合わせて総合的に判断した上で選定されました。

「名水」の中には飲用できる湧水もあるのですが、選定基準には「飲用に適すること」は含まれていませんので注意が必要です。

 

◆名水百選ランキング

平成27年には名水百選の選定より30周年を迎えたことを記念し、昭和と平成を合わせた200箇所の名水より選抜総選挙が行われました。

選抜総選挙で「観光地部門」「景観部門」の2つの部門で1位を取った「安曇野わさび田湧水群(長野県安曇野市)」は北アルプスからの雪解け水が伏流水となって湧き出し1日に70万トンの湧水を誇ります。

また、「秘境部門」の1位の鳥川ホタルの里湧水群(愛知県岡崎市)は、その澄んだ水質は蛍の生息に適しており、「ゲンジボタル」の生息地として毎年6月には多くの観光客が訪れています。

そして、「おいしさ部門」1位のおいしい秦野の水〜丹沢の雫〜(神奈川県秦野市)は丹沢の山々に囲まれた秦野盆地の地下は天然の水甕となり、豊富な地下水を蓄えています。

今回ご紹介した名水の他にも全国各地に選ばれた湧水や河川がありますので、ぜひ色々な名水をチェックしてくださいね。

参考URL

・名水百選

https://water-pub.env.go.jp/water-pub/mizu-site/meisui/info/index.html

・環境省(名水百選選抜総選挙)

https://www.env.go.jp/water/meisui/H27senkyo/index.html